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ザ・元気人インタビュー 第2回 片岡 リサ

 わたしが専門とする箏をはじめ、三味線音楽・文楽・歌舞伎など、日本の伝統芸能といわれているものの多くは、大阪(上方)にゆかりがあることはご存知でしょうか。大阪は商人の街であるだけでなく、芸能に最も理解のある街でもありました。
この文化の街・大阪に生まれ育ち、早ウン十年を過ごしていますが、箏の演奏家として大阪弁は大変素晴らしい言葉だと実感することがあります。
あまり知られてはいませんが、箏は歌を歌いながら演奏する楽器で、作品の多くは江戸時代に作曲されており、歌の節は大阪弁のイントネーションに近いのです。また自然をモチーフにした曲も多く、中でも雨や川など「水」に関するものがとても多いのです。大阪といえば、水の都。私も家の近くに淀川が流れており、中学生の時には淀川でしじみ採りをしたこともあります。箏演奏家の私にとって、文化の街そして水の都である大阪で育ち、大阪に住まい、大阪弁を話すことは、私のアイデンティティであり演奏の礎にもなっています。
 今や文化も情報も東京一極集中化が甚だしいですが、音楽の演奏家たちも同じ状況です。が、私はあえて生まれ育った大阪から離れず、大阪から日本全国へ、そして世界への発信を信条にしています。先人たちが上方からさまざまな芸能文化を全国に発信したことを、時差もなく世界のどこにでもウェブでつながっている現在にできないはずはない。大阪の空気と、大阪の人々が作り出したこの雰囲気をたくさん吸っている私だからこそできる表現をこれからも続けていき、大阪発世界へ、箏の演奏を届けていきたいと思っています。もちろん、カバンにはいつも飴ちゃんを忍ばせながら。

プロフィール

大阪音楽大学卒業、同大学専攻科修了。
2015年大阪大学大学院文学研究科(音楽学)修了、現在博士後期課程在学中。専門は日韓伝統音楽比較。
幼少より箏・三絃を始め、1998年、宮城道雄記念コンクール一般の部第1位受賞。2001年、文化庁芸術祭音楽部門新人賞史上最年少受賞。2010年、大阪文化祭賞受賞。2011年、初めての若手箏奏者による受賞となった第21回出光音楽賞受賞。大阪市より、平成23年度咲くやこの花賞受賞。「歌」にも定評があり、箏曲の古典「地歌」だけでなくベルカント唱法での弾き歌いも行い、関西歌劇団のオペラ公演にも出演。国際交流基金派遣による大洋州コンサートツアーなど海外演奏も数多く、現地メディアからも高い評価を獲得している。
大阪音楽大学、同志社女子大学、兵庫教育大学講師、宮城社師範。

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