1. トップ
  2. 私たちの活動
  3. 連載・コラム
  4. 【 コラム 】素直なここになるために Vol.1

私たちの活動

【 コラム 】素直なここになるために Vol.1

Blog
2018.03.30 11:00 UP
  1. 連載・コラム

「素直な心」の内容とは?

『素直な心になるために』を読み解く

今回から六回にわたり、PHP研究所創設者・松下幸之助が、
人間として最も好ましい生き方をもたらすとした「素直な心」についてご紹介します。

素直な心の内容十カ条

一、私心にとらわれない
二、耳を傾ける
三、寛容
四、実相が見える
五、道理を知る
六、すべてに学ぶ心
七、融通無碍
八、平常心
九、価値を知る
十、広い愛の心

解説

 今日の私たちの生活において、物の豊かさは目を見張るばかりといっていいくらいです。しかし、その物の豊かさに比して、心の豊かさが足りないという声が聞こえてきます。たとえば、自己中心的な考えや行動に走りがちだったり、他の人々の存在を無視して振る舞ったり、道徳に反する行いをしても気が咎めることもないというように、社会の各面に心の貧困、荒廃の姿が見られます。

 松下幸之助は、「そうした姿があらわれるのは、お互い人間が素直な心というものを見失っているからではないか」と問いかけました。そして、
「素直な心にならず、自己の欲望、利害にとらわれて物事の実相を見誤ると、要らざる対立や争いを起こして不幸な姿に陥ってしまう。真に和やかに幸せに暮らしていくためには、お互いが素直な心になることが極めて大切だ」

 と訴えたのです。

 そして、素直な心になるためには、まず、それがどういうものかを理解することが必要だとして、その内容を冒頭の十カ条で示しました。
松下は、自身が掲げた素直な心の内容に向き合って、次のような思いに駆られます。

「素直な心の内容は、いずれも目新しいものではなく、むしろ極めて平凡なことと思われるものが多い。だが、その平凡な内容を、お互いに日々、体現しているかというと、どうであろう。多くの場合は、なかなか体現しにくいというのが実情ではないか。だから素直な心になるのは、平易なようであって、実はたいへん難しく、もしかしたら到達不可能なことなのではないだろうか」

しかし、さらに考察を深めた松下は、

「素直な心の内容にはさまざまな面がある。したがって、それぞれに応じて難しさも異なるだろう。ならば、まず比較的到達しやすいところから志し、次第に難しいものに進んでいく、という姿をとればいいのではないか」

 と説いて、お互いが素直な心になるには、こうしたスタンスで、素直な心の内容を正しく深く知ることから始めようと提唱し、みずからもその実践に努めたのです。

 次回からは、松下のエピソードを交え、「素直な心」について具体的に見ていきます。

同じカテゴリの関連記事

PAGE TOP