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私たちの活動

BREAK THROUGH COMPANY Vol.1

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2018.04.18 11:00 UP
  1. 連載・コラム

SDGs達成に向けた実践のイノベーションこそ企業を伸ばす鍵

地球環境にやさしく衛生・健康に貢献する商品を多彩に生み出してきたサラヤでは、目先の利益よりも地球規模の社会課題を真摯に捉えたソーシャル事業をグローバルに展開。

近年では国連やNGO連携した推進事業も注目を集めている。
「現場主義」を貫くサラヤ流の公益資本主義活動の背景を聞いた。 

ジャパンSDGsアワード受賞で社員の士気はますます高く!

 2015年9月、国連サミットでSDGs・持続可能な開発目標が採択されたのをきっかけに各国でSDGsの取り組みが加速。サラヤは「世界の衛生・環境・健康に貢献する」ことを事業目標にグローバルネットワークを構築し、SDGs達成にむけてのソーシャル事業をいち早く実践してきた企業です。

 ビジネスの柱は日本のエコ洗剤の代名詞「ヤシノミ洗剤」(1971年から発売)などの自然派コンシューマー商品をはじめ、スーパーマーケットや外食産業などの食品衛生管理、伝染病に対しての公衆衛生的な予防や健康促進、さらには感染症のリスクを抑える医療関連感染予防や福祉施設の感染対策まで、国内外の衛生ニーズに幅広く貢献。
 いわゆる社会貢献からSDGsビジネスへと発展させていく中で、その活動概要が評価され、2017年12月には第1回「ジャパンSDGsアワード」のSDGs推進副本部長(外務大臣)賞を受賞し、業績を伸ばしてきました。

 「弊社は2005年に持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)に日本企業として初めて参画し、ボルネオの森とそこに暮らす動植物を守る活動をスタートしました。2010年には途上国の衛生に貢献することを目的に、手洗い商品の出荷率から1%をユニセフに寄付し、東アフリカのウガンダで『100万人の手洗いプロジェクト』を実施。手洗い設備を建設したり、現地の子供や母親に石けんを使った手洗いを啓発したりと色々な挑戦をしてきましたが、チャリティーだけでは限界があると知り2011年に現地法人サラヤイーストアフリカを設立しました。そうすることで現地雇用が生まれ、水のないモデル病院などに現地で生産したアルコール手指消毒剤を使ってもらうことができた。今はチャリティとビジネスの両輪でもって活動の手を拡大しています」こう話すのは、同社のサステナビリティを指揮する代島裕世・取締役。
 最初は現地で手洗いの重要性が受け入れてもらえなかったそうですが、やがてモデル病院での洗浄・消毒剤の普及が70%以上に達するころには、「妊婦の帝王切開後の敗血症と新生児の急性下痢疾患がほぼゼロに。アルコール手指消毒剤の有用性はWHOにも有効と認められ、院内感染予防が浸透してきた」といいます。

 

変化を恐れず、夢をもって未知なる事業を開拓せよ

 「サラヤには、まず現地をみる。自分たちの手で調査するという現場主義が息づいています。私もボルネオに何十回と通い、専門家とともに国際会議に出席。それらをインターネットや会社案内、広報誌などを通じて伝えたり、プロダクトの開発へと活かしてきました」と代島氏は話します。
 サラヤが環境分野に乗り出したのは2004年、ボルネオで熱帯林破壊の問題がテレビ番組に取り上げられ、その番組にサラヤ社長が出演したことがきっかけ。実際に更家悠介社長はその番組の報道が本物かどうか、真意をさぐるため現地に経営トップ自ら足を運び、アブラヤシプランテーションの開発によって分断された森林保護区などを視察。子象に触れたことで生物多様性保全を目指すプロジェクトが現実のものとなったとか。

 「サラヤは元々1952年、赤痢予防の手洗いから公定書外医薬品パールパーム石けん液を開発したところから創業した企業です。現在は大手スーパーマーケットなどで食中毒対策を高じる食品の衛生や、急速に細胞膜を保ったまま品質よく冷凍できるような設備を開発・導入。食品の貯蔵庫でもあるバックヤードをコントロールさせて頂いています」。
 また国内で圧倒的なシェアをはかるメディカル事業においてはエビデンスに基づく医療をめざし、医療機具の再生処理からアルコール薬剤、ディスペンサー、マニュアルまでのサービスをワンストップで提供する感染対策のリーディングカンパニーとして注目されています。「今は猛威を奮ったバクテリアウイルスが飛行機に乗って上陸する時代。この予防対策をできるのはサラヤしかないと使命感を持って取り組んでおります」と代島氏。
 今後はさらに食品衛生・院内衛生などの分野を重点に、日本の地方創生にも着手。「日本の付加価値のある原料や農作物を世界に出すための衛生管理や冷凍技術をもってこの分野に臨みたい」と時代を機敏に捉えた新しいソリューションにも意欲的です。

 「地球の資源は飽和状態にある中で、サスティナブルに生きるというのは知恵のいることです。しかし、社会問題を解決するのは公益資本主義を生きる企業の正統で当たり前のかたちでもあるのです。夢をもって実践につなげ、修正してレベルアップする。そういう発想が大事です。社会・経済・環境を融合させた希望のイノベーションにつなげることがSDGsへの到達に一番の近道だと私たちは考えています」(更家悠介社長)。現在サラヤは日経ソーシャルビジネスコンテストの審査員を務め、次世代のスタートアップ支援にも取り組んでいます。

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