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Awaken!
人情溢れるまち
大阪の実現
– 持続可能のその先へ –

人のぬくもりに触れるたび心がほっとする。困っている人がいれば放っておけない。考えるより先ずやってみる思い切りの良さ。損得抜きで人に尽くす義理堅さ。大阪に息づいた人情が世界に拡がった時、誰もが自分らしく生きられる幸福と、ぬくもりに満ち溢れた持続可能のその先の未来が、私には想像できる。そして、あなたにもきっと見えている。

Awaken!目醒めよ

歴史や地図上での世界はただの概念に過ぎず、そこに自身の存在は無く、世界で起こる出来事に心を寄せることはなかった。しかし、自らの足で現地に赴き五感で感じたことで世界の見え方が変わった。自らが暮らす地域を愛し笑顔で日々を生きる人びとのぬくもりに触れ、食事や対話を重ねる中で言語や文化は異なれども、同じ地球で共に生きる同胞に他ならないと気づいた。彼らのためにできる事を考えながら現地の課題と向き合う中で、些細な取り組みでも環境が変わることでそれを必要とする人びとの存在、地域に与える影響力の大きさを知った。誰かに必要とされることこそが自らの存在意義だと気づいた。誰もが世界の一員として人のために尽くし、世界にぬくもりを拡げていこう。大阪の全ての人よ、今こそ人情に目醒めよ。

はじめに

価値観の衝突により世界が激しい対立と分断にある一方、自国の経済や個人の生活に直接影響しない世界の出来事は、受け身のままでは実感することはできません。しかし、現実はその日一日を生きることさえ難しい人びとや、手を差し伸べる人がいないが故に失われる命があります。その事実に個人が気づかなければ誰もが安心して生きられる未来は訪れません。だからこそ、自らの体験を通じて世界との繋がりを理解し、人に尽くすことで誰かに必要とされる人生の意義が生まれるのです。また、日本においても個人が世界で起こる事象が及ぼす影響と自国の強みを理解し他国へ貢献しなければ、国際社会における信頼を維持することはできません。日本の経済成長を支えてきたものづくりの根底には使い手を思いこだわる日本人の精神が宿り、それこそが世界からの信頼を得てきたのです。その原点に立ち返らなければなりません。古来よりアジアを中心に商業や観光の玄関口として各国との繋がりをもつ大阪は、誰かの役に立とうとする人びとの義理堅さと、より良いものを届けたいという作り手の誇りによって繁栄してきました。再び万博が開催され人びとが世界を身近に感じられる今だからこそ、大阪が率先して誰一人取り残さない未来への共感を拡げなければなりません。大阪青年会議所は長きに渡り様々な挑戦を繰り返し、得られた気づきや学びを思いとともに地域や世代を越えて伝えることで人びとの意識を変えてきました。そのノウハウとメンバー一人ひとりが抱く未来への思いを掛け合わせることで、あらゆる人びとを人情に目醒めさせることができるのです。そして、そのぬくもりが人びとの心に拡がり、誰もが唯一無二の存在意義を発揮することで、大阪は世界を持続可能に導く、人情溢れるまちとなるのです。

地域で子どもの生きる力を育む環境づくり

幼い頃より関心のある情報にのみ一方的にアクセスすることが常態化している現代の子どもにとって、個々がもつ自己世界は意図せず限定的なものとなり未来の選択肢を狭めてしまいます。また、情報取得手段の偏りから子どもを導く大人も自身の判断基準を見失いかねないことに気づかなければなりません。突如として起こる自然災害など子どもが予期せぬ事態に遭遇した際、感情をセルフコントロールし臨機応変に対応するためには、多感な時期に多くの実体験を通して生きていく上での軸となる自らの判断力を養う環境が必要です。平時と異なる環境に身を置くことは子どもにとって不安を伴いつつも、それを乗り越えることで自己肯定感を高め多くの気づきを得ることに繋がります。それにより子どもの視野を拡げ、将来に夢や希望を抱き、挑戦を繰り返す中で子どもの生きる力を育むことができるのです。また、核家族化や少子化が進む現代においては、家庭や学校に留まらず地域を構成する多くの存在に心を寄せ、自身も地域の一員として誰かに手を差し伸べることの大切さと互いに支え合っていく意義を理解しなければなりません。地域というコミュニティの中で社会性を学ぶとともに、他者を家族同然に思いやる慈愛の心を育むことが自らの存在意義を確かなものにします。そして、将来どのような難局を迎えたとしても、臆せず挑戦できる成長の連鎖こそが持続可能な未来をつくり上げていくのです。私たちは、支え合う意義を理解し、多彩な個性を輝かせ、慈愛の心で繋がる地域を創造し、人情溢れるまち大阪を実現します。

立場を超えた持続可能な連携強化

万博の開催によりまちの強みが世界から注目され、観光や就業など様々な目的をもって大阪を訪れる外国人は今後も増加が見込まれています。働き方やライフスタイルも多様化していくこれからは、価値観や文化の違いを強みと捉え、個々の能力を人と社会に活かせる包摂的な仕組みが必要です。また、国や行政が推進するハード面の成長戦略に加え、万博を起点に今後若者の流入が期待されるスタートアップ支援や人びとの健康に繋がる施策など、多様なニーズに応えた開発が今後の大阪のさらなる強みとなることに個人が気づかなければなりません。そのために、自らが暮らすまちの根底にある魅力に気づき、訪れる人を慮る付加価値を加え、誰もがぬくもりを感じることのできるまちへと牽引する人びとが必要です。一方で、今後起こりうる危機に対してハード面とソフト面の両方においてその対策は充分に整っておらず、まちの持続可能性が危ぶまれています。阪神淡路大震災を知らない世代が増える現代だからこそ過去から学び、あらゆる局面を想定し誰もが有事への心構えをもつことが必要です。そして、人と人との繋がりが多様化する時代において、平時より地域が一体となって助け合い、互いの強みを惜しげなく捧げる義理堅い関係性をまちの強みとして息づかせていくことで、個々では解決できない課題も乗り越えられる持続可能なまちが実現するのです。私たちは、万事を自分事と捉える心構えをもち、互いを信頼し、尽くし合う義理を息づかせ、人情溢れるまち大阪を実現します。

未来へ繋げる地球市場

情報伝達手段と物流網の発達に伴い個人でも海外との取引が気軽に行える一方で、国際情勢が経済や生活に与える影響に対しても個々が実体験を軸に正しく理解しなければなりません。各国の現状と自国の強みを見直し、製品やサービスの提供に留まらずそれらの必要性を教育というかたちで各国に普及させ、消費者側の意識も変えていくことが国際社会全体の発展に寄与するのです。加えて、今後はノウハウの共有により国際市場に精通していない企業や個人でも世界で活躍できる環境が整備されていきます。競争が激化する国際社会においては、思い切った挑戦こそが重要なのです。また、ビジネスモデルや働き方が多様化する中で、企業のCSR推進と相まって環境負荷に伴う気候変動や代替エネルギー、健康寿命の延伸など持続可能な世界の実現に繋がる取り組みへのニーズは一層増加が見込まれています。世界共通の指標が先送りとなる現在、個人が世界の実情に目を向け、温暖化など地球規模の課題に関心を抱き、自らの手で世界の持続可能性を塗り替える使命感をもつことが大切です。そして、人びとが異なる強みをもち寄り、共に未来をつくり上げていく意義を伝播させていかなければなりません。今こそ、地球全体を一つの市場と捉え、誰もが安心して生きられる世界の実現に挑み続ける人財が必要です。私たちは、国際情勢を的確に捉え、世界の持続可能性を見出し、変革へと潔く挑戦する人財を創出し、人情溢れるまち大阪を実現します。

歴史への感謝を勇気に変えて力強く踏み出そう

急激な変化により未来予測が困難な時代において、自身の存在意義を見出すためには自らの視野を拡げる他にありません。人は人によってのみ磨かれる。青年期において挑戦を繰り返す中で互いに刺激し合い、価値観を大きく拡げられる同志が全国、世界各地域にいる組織は青年会議所をおいて他にありません。個々が実体験から得た気づきや人への思い、行動の成果を広く伝えていくことが未来へと繋がっていくのです。そして、継続的な相互連携を図ることで様々な場面で助け合い、より大きな成果を生み出せることにメンバー自身が気づかなければなりません。また、組織が培ってきた内外との揺るぎない信頼は何ものにも代え難い資産として挑戦を後押ししてくれます。それらを最大限活かすためには個々の意見を取り入れ、革新的な挑戦から化学反応を起こしていくことが必要です。そして、先人への感謝を胸に失敗を恐れず新たな試みを思い切って取り入れ、共感により多くの人びとへと思いを繋げていく義理を誰もがもつ環境を構築しなければなりません。いつの時代も公に尽くす精神のもと常に挑戦を続け、人びとの意識を変えることで社会を牽引してきた組織には歴史と伝統に下支えされた確かな資産があるのです。今一度自身と組織の足跡を辿り、その時々に携わった先人の思いと蓄積されたノウハウの中から有用性を見出し、挑戦を繰り返すことで磨き上げ、思いとともに次代へと送り継いでいくことが今を生きる青年としての使命なのです。

自らの温度で伝えられるのは、実体験に基づくぬくもりに他ならない。
自分という小さな世界を飛び出し、誰かのために心を寄せてみよう。

溢れ出す人情から生まれる、互いを思うぬくもりが、
世界を包み込むように、やさしく広がっていく。

目醒めたその瞬間、迷わず踏み出そう。

ぬくもりと安らぎに満ち溢れた、
誰もが自分らしく生きられる幸福な未来を、
私たちの手で創造しよう。

持続可能のその先へ。

一般社団法人 大阪青年会議所
第76代理事長山本 晃大