TOP MESSAGE

いのち煌めき輝く
世界のリーディング都市
大阪の実現
– 剛毅果断の精神で 夢と感動を届けよう –

最初は自分の夢のためにバットを振っていた。
それがいつからか、チームのためにバッターボックスに立っていた。

そして今でも、白球を追いかけていたあの頃と変わらず、みんなの夢のため、誰よりも先頭に立ってバットを振り続けている。

自分の夢がみんなの夢に変わる時、流した汗の煌めきが共に流す涙の輝きに変わる。

仲間と掲げた目標に向かってやり抜く気概と、周囲を巻き込み先駆けて行動する剛毅果断の精神で、
いのちの煌めきを響き合わせ共に未来を輝かし、夢と感動を世界へ届けよう。

はじめに

私たちのいのちは、地球という一つのチームの中で、互いに支え合いつながることで成り立っています。その中で人類は、環境に応じて進化を繰り返し、多様な文化を築き上げ発展してきました。しかし、時にチームの一員であることを忘れ、自らの繁栄のために自然や他者を犠牲にしてきた結果、地球規模での災害や感染症の拡大など、地球の素晴らしさが失われつつあります。いのちが煌めき輝き続ける持続可能な未来のため、チームの一員として私たちにしかできない責任と役割を諦めずに果たし続けなければなりません。

いつの時代も大阪が未来・社会・世界をリードする

戦前には、人口、面積、経済において国内最大の都市となり、「大大阪」と呼ばれ日本の近代化を牽引した大阪。1970年にはアジアではじめての国際博覧会を開催し、日本だけでなく世界のリーディング都市として、テクノロジーやデジタル技術の発展に貢献し、みんなの夢を実現させてきました。2025年、再び国際博覧会が大阪・関西の地で開催されます。この地球で生きるみんなの夢の実現に向け、大阪が先駆けて行動し、諦めずに挑戦を続ける精神で共感を拡げ、いのち煌めき輝く世界のリーディング都市大阪を実現します。

厳しくも温かい青年会議所への回帰

大阪青年会議所は、明るい豊かな社会の実現に向け、市民や団体、行政を巻き込みながら課題解決をすると共に人財育成の仕組みを構築してきました。生活様式の変化により人びとの価値観が多様になり社会のニーズが複雑化する現在、時代を牽引する多角的かつ斬新な視点の転換が必要です。だからこそ組織が築いてきた価値を新たな観点で再定義し、確固たる基盤として確立させる先駆けたリーダーを創出する必要があります。一見すると、非効率なことさえ重要と捉えて成長の機会を創出し続けてきた組織の文化と、効率化を推進しながら多様性を重んじる新たな価値観として共鳴させるメンバーを増やす必要があります。そうすることで、世代を越えた仲間との共感が生まれ、共に課題解決に向けた新しい文化を創ることができるのです。そして、組織が展開する運動を余すことなく市民へと波及させていくために、外部の団体を巻き込み、社会課題に挑み続ける過程で得られる熱い感動を発信し、大阪に住み暮らす人びとの共感を呼び起こしていきます。また、数多くの友好LOMやシスターJCをもつ大阪青年会議所は、世界に類を見ない広域ネットワークを形成するポテンシャルがあります。それらを最大限活用するため、それぞれの組織が積み重ねてきた信頼と経験を組織の枠を越えた協働へと昇華させる人財を生み出していきます。私たちは、多種多様な煌めきをもったメンバーを輝く未来を牽引するリーダーへと育成し、外部との連携を通じて共感を拡げ、受け継がれてきた精神を新たな価値観と融合させることで、剛毅果断の精神で大阪のまちに数多の煌めきを集めて大きく輝かせる組織となり、いのち煌めき輝く世界のリーディング都市大阪を実現します。

夢に向かってフルスイングする子どもを育む

近年、人びとの生活様式や価値観の多様化により、地域における助け合いの関係性が希薄化し、親子を取り巻くつながりが分断されてしまっています。感受性の強い子どもは、親だけではなく様々な人びとの関わりの中で互いに支え合うことを理解し、地域や社会、地球というチームの一員として、生命や自然の大切さ、他者を想いやる心を学んでいきます。だからこそ地域を担う大人たちが親の直面している状況を理解し、周囲を巻き込み子どもを育てていく必要があります。そのためには、垣根を越えた強固なつながりを取り戻し、多様な経験から子どもたちの他者への共感力を育み、子どもを育む輪が拡がる環境を構築する必要があります。また、大阪は、自己肯定感が低いことや将来の夢が無いと答えた子どもの割合が全国の中でも高い傾向にあります。予測が困難な変化の激しい時代であるからこそ夢に向かって自らの手で未来を切り拓くためには、その気概の源となる確固たる自信をもたなければなりません。様々な文化、価値観が融合して創られた歴史をもつ大阪だからこそ、既存の価値観に囚われない先進的な環境の中で、失敗を含めた数々の挑戦を仲間と共に乗り越えていけるかけがえの無い経験を提供することができ、それにより健全な自己肯定感が培われ、夢をもって未来へ突き進む子どもたちを育むことができるのです。私たちは、あらゆる人びとの力を結集し、子どもたちを共に育む地域のつながりから未来を描ける環境を構築し、やり抜く挑戦の基となる圧倒的な原体験を通じて、まちの宝を仲間で育むビジョンに共感を巻き起こし、いのち煌めき輝く世界のリーディング都市大阪を実現します。

時流をつくるリーディングプレイヤーを大阪から輩出

二度にわたって行われた大阪都構想の住民投票では、住み暮らす私たちは一人ひとりの責任をかつてないほど実感すると同時に、必ずしも全ての世代がまちの未来への想いを行動に移せてはいないという現実を突きつけられることとなりました。この現状を打破するには、全ての世代が、まちの一員として意志を体現する、やり抜く気概をもつ必要があります。自らが住み暮らすまちの課題について周囲を巻き込み議論し、目指すべき姿を社会へ届けることを通じて、自分たちで解決できるという当事者意識が育まれ、本質を見極め、私事を越えて新たな時代へと先駆けて行動する原動力となるのです。また、訪日外国人旅客数が年々増加を続ける大阪は、日本の玄関口としての地位を確立し、国際社会において新たな段階に入ろうとしています。しかし、全国に目を向けると、オーバーツーリズムをはじめとし、地域住民と観光客との間で新たな課題が顕在化しています。インバウンドを牽引している大阪だからこそ、様々な文化を取り入れながら変化してきたまちの次なる姿として、時代に先駆けた新たな共生関係を提起する必要があります。世界に誇る日本文化を発信する玄関口として、世界中の人びとを魅了し、共に価値を創りあげ、日本経済を牽引するまちとならなければなりません。私たちは、全ての市民が未来を創り上げる当事者としての意識をもち、共に日本全体が目指すべきまちの姿の実現へとやり抜く行動力を波及させ、培ってきた資産と新たな可能性が融和した、いのち煌めき輝く世界のリーディング都市大阪を実現します。

メジャーを舞台に活躍するゲームチェンジャーの創出

自国の権利を主張する利害関係の対立が加速し、私たちの暮らしにおいても深刻な影響を及ぼしています。国家というチームの垣根を越えて経済発展を実現するためには、相互の尊重と連携から生まれる多様ないのちが共存する未来を見出す必要があります。古くから交流や貿易の中心地として、国際的な視点で異なる文化や価値観を取り入れ経済成長を遂げてきた大阪だからこそ、蓄積された英知と育まれた独自の精神を響き合わせ、ビジネスを通じて世界を調和に導く、強固な民間外交の礎となる人財を創出する必要があります。あらゆる国の多種多様なつながりこそが既成概念に囚われない共通の利益を生み出し、すべての人びとが煌めき輝き続ける持続可能な世界が実現するのです。また、様々な人びとの権利の尊重や平等の実現が世界共通の目標として掲げられているにも関わらず、国の枠組みや宗教などに起因する異なる文化や価値観への誤解や偏見により、解決の糸口が見出だせていない対立関係が数多く存在し、その分断はますます顕在化しています。世界中から多種多様な人びとが集う国際博覧会が開催される今だからこそ、世界平和を願う共通の想いを高め、あらゆる垣根を越えた世界市民のみんなと共に、多角的なアイデアを融合させ、全ての人が輝く人生を謳歌できる多文化共生のロールモデルを大阪から発信し、メジャーを舞台に活躍する次代のリーダーを創出する必要があります。私たちは、国家の垣根を越えて周囲を巻き込んだ経済的な協力関係を構築し、多様な文化や価値観を包摂する先駆けた社会の在り方を提起し、地球という1つのチームで新たな価値を共創し続ける、いのち煌めき輝く世界のリーディング都市大阪を実現します。

夢と感動を届けるため75年目の幕が上がる

戦後焼け野原の時代に、自分の家族や会社の明日だけを考えるのではなく、祖国のあやまりなき再建と世界平和というみんなの夢のため、青年たちはいのちの煌めきを輝きに変え、経済成長とこれまでにない日本の安定を実現しました。大阪青年会議所のいのちの根源ともいえる、この創始の精神は75年という月日が経った今でも、脈々と受け継がれています。

時空を超えて紡がれていく歴史の中で、私たちのいのちの煌めきは、たった一瞬で消えてしまうものなのかもしれません。
しかし、先人たちのいのちの輝きは、今もなお私たちに夢と感動を届け続けてくれています。

1970年大阪が放ったホームランは日本だけでなく世界中に夢と感動を与えました。
自らの夢がチームの夢となり、仲間と掲げた目標に向かい、
2025年大阪は再びバッターボックスに立ちます。

いのちの煌めきを響き合わせ、
共に未来を輝かせる剛毅果断の精神で夢と感動を届けましょう!

PLAY BALL!!

一般社団法人 大阪青年会議所
第75代理事長山岸 将幸