TOP MESSAGE

Bridge to the Future– 心懸け溢れる都市大阪の実現 –

人はひとりで生まれ ひとりで死んでゆく
孤独では、人は成長することも出来ず、だからこそ繋がりを求める

どう生きるかより いかに死ぬべきか

心を懸けるとは いま、この瞬間に生命を懸けること
もし明日までの生命だとしても 私は未来へ繋がる橋を懸け続ける

大切な人を幸せにしたい、どんな困難でも乗り越えていきたい
ほんの小さな真心と志かもしれない
しかし、それは繰り返し積み重ねることで深く、高いものになる
生まれた国、暮らし働くまち、大切な人たちの未来のために、
より深い真心と高き志をもち、覚悟をもって突き進む

一人ひとりの小さな心懸けが、心と心を繋ぐ未来への懸け橋となる

はじめに

人と自然が調和し国や地域を越えた結びつきで世界は成り立ち、人と人が出会い繋がりあって社会となっている。インフラの発達やテクノロジーの進化は物理的にも空間的にも世界を小さくし、世界を一つの経済圏とするグローバリズムは、極度の貧困を減少させるなど一時的な恩恵をもたらした。しかし、自らの利益を優先する利己主義な経済成長は限界を迎え、各国がこぞって自国の保護主義政策へと転換するなか、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは世界の分断を加速させた。もしかすると、これらは偶発的な現象に思えるかもしれない。しかし、近年世界規模で脅威をもたらしている自然災害や新たな感染症の発生は、人類に対する自然界からの警鐘であり必然と考えるべきである。これからの持続可能な世界の実現には、自然、人、国を繋ぐ懸け橋が必要なのだ。

現代に蘇る八百八橋

大阪では、国と国の関係が密接になりインバウンドの加速化による経済成長を遂げ、IR、大阪・関西万博に向けた都市再生を行ってきた。しかし、人と社会の距離が遠のき物理的な社会の分断が起きたことで、成長に向かっていた都市が足踏みを余儀なくされている。これからのより良い未来のためには、私たちが世のため人のために尽くし相手を思いやる深い真心と、自らを磨き上げる高き志で互いを助け合い、高い壁を乗り越えて覚悟をもって突き進む、心懸けを基軸に自らの都市を再び成長させなければならない。今こそ、民の力の結集ともいうべき浪華の八百八橋を現代に蘇らせ、あらゆる価値観の違いをも越えて共に成長する心と心を繋ぎあわせる、心懸け溢れる都市大阪を実現しよう。

未来へ繋げる共育スタイル

社会的ネットワークの分断により人と地域の繋がりが希薄化し、地域での親子の孤立「孤育て問題」を生み出しています。現在、子どもを取り巻く現状をどれだけの大人が理解出来ているでしょうか。感受性の強い子どもだからこそ、メディアや大人の言動から社会情勢を感じ取り、将来に夢や希望をもてなくなっているのです。子どもの心を未来へ繋ぐためには、大人が家庭、学校、企業、行政などの枠を越えて連携し、自身を成長させてきた情熱を子どもに伝え、互いの成長を喜びあえる深い真心で将来への希望をもてる育成によって、地域の繋がりによる共育力を高めていかなければなりません。そのためには、社会環境が急激に変化する現代において、大人でさえ将来に対する期待や不安が入り混じるなか、子どもにとって可能性とともに無数の分岐が生まれているからこそ、希望ある未来を自分自身が想い描き、自己実現に向けて行動する力が大人にも必要なのです。私たち大人が様々なネットワークを活用し、子どもが誰かを感動させたいという将来の夢を想い描き、大切な人を思いやり助け合って成長することで、大人自身を成長させる共育スタイルを確立しなければなりません。また、子どもの心の声に耳を傾け、置かれている状況を今一度見つめ直すことも重要です。未来を生きる子ども、それを支える大人が成長の礎となる道徳心や探求心を養い、夢に向かって積極果敢に挑戦する圧倒的な原体験を共有し、自らの進むべき道標や成し遂げたい夢を見出せる子どもと地域を繋ぎあわせる懸け橋となり、地域の共育力をより高めることになるのです。

私たちは、深い真心をもって子どもの道標となる大人と夢や希望に向かって成長する子どもが共生する、心懸け溢れる都市大阪を実現します。

世界を変える次代のリノベーション

国際社会におけるグローバリゼーションの進展は、歴史を繰り返しながら近代の世界経済に恩恵をもたらしてきました。しかしながら、日米中貿易摩擦、ブレグジットや格差問題など、これまでの流れに逆行するナショナリズムによって、今まで以上に世界に分断化を起こしている現実もあり、国際的な経済停滞によって貧困が起こる不安が生まれています。今こそ、分断された世界をリノベーションし、世界共通の道標であるSDGsを主軸に、自然と共存する環境と成長が好循環する社会発展と、テクノロジーの進化を活用した包摂的な経済再生を行わなければなりません。そのためには、持続可能な社会の実現を国家という枠組みにとらわれず、世界をリードしていくためにどんな困難があっても諦めずにひたむきに取り組む高き志をもつ人財が、国と国を繋ぎあわせることが必要なのです。100年を超える歴史をもつ世界に広がる民間団体としてのネットワークを存分に活用し、次世代を担う青年が、大阪や日本だけでなく国際的な視野でSDGsの原点に立ち返り、国境を越えた同世代の仲間同士で互いに理解を深め、切磋琢磨することで、新たな価値が生まれる未来へ繋がる懸け橋となります。また、これから社会で活躍する世代にとってSDGsとビジネスは切り離すことが出来ません。日本人がもつ本来の働き方を世界に広げることは、株主や企業、労働者という観点を越えた全てのステークホルダーに循環型の利益をもたらします。しかしながら、社会変動による新たな時代を迎えた今、働き方を進化させるためにも次世代の創造力と思考力を育まなければなりません。

私たちは、心の繋がったグローバルネットワークを活用し、社会をリノベーションする高き志をもった人財が世界に共感をもたらす、心懸け溢れる都市大阪を実現します。

レジリエントな新価値共創都市

感染症によるパンデミックの猛威が、世界の都市機能、経済に大きな打撃を与え、大阪においても3兆円を超えるマイナス成長となり、市民に不安と困窮をもたらしました。また、インバウンド需要を軸とした成長は綻びをみせ、国際社会との関係に頼り切っていたことで大きな社会変動に対する脆弱性を思い知らされることになりました。世界から見た日本は、高い技術力で経済成長を成し遂げてきた国家であり、特に大阪は経済の中心地として多様性を受け入れ、浪華の八百八橋の歴史にもあるように人と人が繋がり助け合い、民の力で発展してきた都市です。また、分断化された社会のなか、国内の大規模国際イベントや2025年大阪・関西万博に向けて世界から注目を集める絶好の機会でもあります。人びとがより豊かで安心安全に生活し、いかなる環境下においても、心懸けをもった人と企業、都市と都市が繋がりあう世界に先駆けたレジリエントな都市モデルを確立する必要があります。そのためには、都市を成長させてきた誇れる独自の精神性をもつ人びとと、新たな挑戦を続ける都市を構成するあらゆる人びとが共に、より良い未来に向けて更なる経済再生と地域社会の発展を両立したニューノーマルな都市の繋がりを構築しなければなりません。また、新たな時代に魅力ある都市として再び成長するためには、今一度生命について見つめ直し、世界に向けて新たなライフスタイルを創造する都市として、地域と人が一つとなって心と心が繋がりあう懸け橋とならなければなりません。

私たちは、経済再生の活力となり激動の歴史を生き抜いてきた企業とこれからの時代を切り拓く民の力を結集した新たな価値で、人と都市の持続的な成長から未来に繋がるレジリエントな都市として共創する、心懸け溢れる都市大阪を実現します。

共に成長し先駆ける組織へ

明るい豊かな社会の実現を目指し、時代に先駆け世のため人のために常に組織を進化させ、都市と会員の成長の懸け橋として、大阪青年会議所は70年という時間を積み重ねてきました。混沌とする時代において、未知の可能性を切り拓いてきた組織だからこそ、未来志向で新しい時代を誰よりも先駆けていくために、より質の高い持続的な成長を続ける必要があります。また、私たち自身も組織から提供される機会を貪欲に活用し自らを成長させ、JAYCEEとして心懸けを胸に刻み、価値観の違いを越える橋を懸け続け、人として組織としても都市の先駆者を目指さなければなりません。

そのために、会員にあますことなく共に成長できる機会を提供するため、機動的かつ統一された組織体制とテクノロジーを活用した先進的で強靭なインフラの構築が必要です。さらに、先人が築き上げてきた地域や国境を越えた同志との繋がりを、大阪だけでなく日本、そして世界を俯瞰して捉えることで、社会問題を解決する実効的な新たなネットワークへと進化させなければなりません。また、より大きな橋を都市に懸け続けるために、行政や企業、市民に、私たちの心懸けに対する共感の環を広げ、都市と共に成長する組織価値向上を行わなければなりません。そして何より大切なことは、大阪青年会議所を構成する一人ひとりが都市を牽引するリーダーとして自己成長の先にある夢を想い描き、自らを磨き上げ、人や企業、都市や世界に広がる波紋になるだけではなく、波紋を広げる新たな一滴の雫を落とす組織として、未来のために貢献し続けることなのです。

より良い未来を創るのは、無限の可能性を秘めた私たち自身であり、
今この時間にしか実現出来ないことがある

すべての出会い、そして一瞬一瞬を大切に
一人ひとりの心懸けが世界を変え、社会を変える

Bridge to the Future
未来へ繋げる懸け橋となれ

一般社団法人 大阪青年会議所
第71代理事長村尾 尚太郎.