活動報告
“逞しい体”が豊かな生活を作る
運動で鍛えられる精神面
竹田 - 私たち大阪青年会議所(以下JCI大阪)は、経済人として今まで“精神論”を重要視していて、マインドや理論、たとえば「リーダとしてこうあるべきだろう」という思考に重きを置いていたのですが、“人生100年時代”と言われる今、フィジカルの部分、つまり体の面もケアをしていく必要があると思っています。
魔裟斗さんはお仕事として、元々フィジカルな部分を中心に活動されていらっしゃるかと思いますが、今回ぜひ精神と体について、お話を聞かせてください。
魔裟斗 - やっぱりタフじゃないと仕事はできないですよね。というか、子供の頃から運動やっている人の方がやっぱりタフ。
僕は小学3,4年生から中学生まで相当水泳を練習していたんです。しかも、とても怖い先生の下で。そこで鍛えられたことって、フィジカルもそうだけど、根性なんですよね。負けず嫌いさとか。
ある程度の精神ってやっぱり子供の頃にしか鍛えられない。
リングの上で闘っている間中気持ちが弱い選手って、いつまでたっても気持ちが弱いんですよ。
それは心のトレーニングでなんとかなるものじゃなくて、子供のうちに決まっちゃうものじゃないかと思います。
だから、子供の時に精神面を鍛えられたかっていうのが大人になってからよく出てくると思います。
愛情を持って接することが何よりも重要
竹田 - そういう面では、精神面とフィジカル面、どちらも繋がっているということですね。私たちは、子供の生きる力を育む、誰もが生涯を通して活躍できる、"生涯活躍社会"の実現、というのを活動の柱の一つに掲げています。今年は、中でも子供の教育をする前にまずは自分たち自身を変えていかなければという風に考えています。
同年代、子供を持つ親世代として、教育論の前に自分自身が親としてどうあるべきだとお考えですか?
魔裟斗 - まず第一は、“愛情を持って接する”こと。当たり前なんですけど、そうじゃない親が結構いる。愛情があればどんなに怒ろうが子供は離れないです。間違った道に行くこともない。道が曲がっても途中で絶対修正できるし、いきすぎないんですよね。
でもここで愛情の与えられていない子は多分いきすぎてしまう。その違いがすごくあるんじゃないかな。
健康な生活の鍵は食事
竹田 - とても共感します。例年JCの事業で行くと、子供だけで何かをすることも多いんですが、今年はスポーツも絡めて大人と子供が一緒にできることをしようと考えています。
とはいえ、そういった活動や、市民の皆さんに「健康であろう!」と発信する前に、まずは自分たちJCメンバー自身が健康でなければということで、男性は体脂肪20%、女性は25%を目指して”breaksチャレンジ”という取り組みをしています。
魔裟斗さんが日々の生活の中で心がけているフィジカルな部分の取り組みを教えてください。
魔裟斗 - 健康の重要なことの7割は食事です。トレーニングが2割、そして休息。規則正しい生活と早寝早起きが大事だと思います。今の世の中朝型じゃないですか。僕が現役の頃に連れて行ってもらった銀座のクラブの方に「だいたい成功している人は早寝早起きが多いですよ」と聞いて27歳くらいから早寝早起き始めました。
それを聞いて、金持ちは早寝早起きしなきゃいけないんだと27歳くらいで気づいたんです。だから僕は、食事の約束は18時集合、21時には終了します。朝は5時には起きるというのがいつものパターンです。
竹田 - 20代後半でそのことに気づいてからずっとそういう生活をしていたからこそ、現役時代の成功があり、今にも繋がっているとことですね。
貴重なお話を有り難うございました。
魔裟斗-MASATO-氏 プロフィール
1979年3月10日生まれ
K-1WORLD MAX 2003,2008 世界王者
生涯戦績63戦55勝(25KO)6敗2分