熱狂対談 白戸太朗(株式会社アスロニア 代表)× 竹田 哲之助(大阪青年会議所 理事長)

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リーダー × ビジネス × トライアスロン!

今回は、トライアスロン選手として6年連続日本代表を務め、現在も現役トライアスリート兼スポーツナビゲーターとして活躍し、東京都議会議員としても手腕を振るう株式会社アスロニア代表取締役の白戸太朗様に、トライアスロンの魅力と多くの優秀なリーダーがトライアスロンを愛する理由、これからのリーダーに求められることについて伺いました。

完璧に到達できないからおもしろい

竹田 - 昨年度より、大阪青年会議所(以下、大阪JC)では大阪城トライアスロン大会の運営を担当し、本年度は主催団体としても参画しました。私もトライアスロンの魅力に夢中になっているのですが、白戸さんにとってトライアスロンの魅力とは何ですか。

白戸 - 「完璧」と思える状態になかなか到達できない点が魅力です。

単一種目ではなく、水泳・自転車・長距離走の3種目から成る耐久競技ですから、時間が長いうえに思い通りにいかないことが多い。私は今まで600以上のレースに出場していますが、「完璧だ」と思えたのはせいぜい2レース程度で、確率で考えると約0.3%。うまくいかないからこそ、おもしろさや深さを感じます。

竹田 - それだけ難易度が高いと、戦略も必要になりますね。

白戸 - 長時間にわたる3種目すべてを完璧にすることは到底できませんから、競技のなかで妥協しながら最善策を選んでいきます。

ビジネスでも、資金には限りがありますよね。そのなかで優先順位を決めて、今はここに投資しようと決めていきます。

同じくトライアスロンも「まずは最低限ここをクリアしよう」と取捨選択していくので、妥協と選択の最たるものだと感じます。

竹田 - 逆境に屈しないメンタルも鍛えられますね。

白戸 - 必ずアクシデントが起きますし、長い競技なので途中で心が折れたら終わりです。トラブルに見舞われても腹を立てず、「回り道したけど、違う景色が見られたからいいや」「ペナルティタイムでしっかり休憩しよう」というように、うまく気持ちを切り替えてプラスに考える必要があります。

竹田 - アクシデントをどうポジティブに捉えられるかが大切だということですね。トライアスロンをずっと続けている人はポジティブな印象があります。

白戸 - 根拠のない自信があって、何があっても「大丈夫」と言ってポジティブに考える癖がついている人が多いですね。トライアスロンをやっている以上はそうならざるを得ないんです。

トライアスロンに限らず、日常生活でもすべてがうまくいくことはありません。電車に乗り遅れた時にイライラするのか、コーヒーブレイクを楽しむのか、これだけで気持ちは大きく変わります。

ただイライラしても何も進展しません。そういう意味では、トライアスロンは日常生活の過ごし方に影響を与えるスポーツだと感じます。それに、トライアスロンをやっている人は生き生きと仕事をしている人が多いですよ。

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トライアスロンはリーダーの自信を育む

竹田 - 第一線で活躍する多くのリーダーがトライアスロンに挑戦しています。なぜトライアスロンは、優秀なリーダーやビジネスパーソンに愛されるのでしょうか。

白戸 - トライアスロンは自信になるからです。教育でも子どもに自信を持たせることが大事だと言いますが、「これはできる」と思えるものがあるだけで物言いや振る舞い、オーラが変わります。大人も同様に「中年だけど、トライアスロンができた」という事実があれば自信が湧いてきます。

結果として仕事での立ち振る舞いも変わってくるでしょう。40歳を過ぎると役職に就く人が増え、職場で指示されることは減ってきますし、仕事で培ったプライドはなかなか捨てられません。あえてペーペーの未経験から成長する体験をしたいなら、トライアスロンは絶好の機会になるでしょう。

竹田 - 「トライアスロンをやっている」と言うだけで商談が弾んだり、著名な大社長に認めていただいたりすることもあります。ビジネスパーソンの間で、トライアスロンをやっていること自体が信頼につながることは多いですね。

白戸 - トライアスロンは地味な練習の繰り返しで、ちゃんと早起きして日々努力することの積み重ねでしかありません。そうでなければクリアできない競技ですから、トライアスロンをやっているということは、その努力をしてきた人で、やっている人ほどそれを理解しています。

だから「この人はちゃんとした人なのだろう」という信用も得やすい。それに、こうした地道な努力を続けられる人は強い精神を持っている人ですから、ビジネスも成功しやすいです。

竹田 - トライアスロンという競技でつながっている、見えない信頼感と連帯感を感じますね。

白戸 - 特にアメリカでは「就職できない大学生はトライアスロンをやれ」と言われているほどトライアスロンの信頼値は絶大です。アメリカの調査によれば、長距離のトライアスロン「アイアンマン」に出場した人の多くは教育レベルが高く、平均の3倍もの年収を得ていることがわかりました。

日本で調査した際は年収格差こそ出なかったものの、学歴格差が如実にあらわれました。特に女性のトライアスロン愛好者は高学歴の傾向が見られます。

なぜこうした傾向が出るのかというと、野球やサッカーのようなスポーツの魅力は、そのゲーム自体を楽しむ「ファン」で成り立っていますが、トライアスロンは、自分を向上していくことに喜びを見出す「ジョイ」で成り立っているから。

地道な努力が必要でメンタルが鍛えられるトライアスロンを自ら楽しめる人は、 成長意欲が高い人が多いのではないかと推測できます。

竹田 - ビジネスでもリーダーは孤独でストイックな人が多く、自己成長に目を向ける傾向があります。こうした人は教養深い人が多く、仕事でも活躍できる人材がそろっているのでしょうね。 

白戸 - やはり、教養があり自分を磨き上げる人は仕事でもトップ層に躍り出ます。苦しい練習を続けられる忍耐力がある人は自分を律することができるので、結果としてリーダーになったり先駆者になったりするでしょう。トライアスロンを好む人は、時間があったら泳いだり走ったりしてトレーニングをします。

人生の楽しみ方そのものが違うんです。そんな人たちが同じスポーツをしてコミュニティを作ることで、さらに切磋琢磨していく。続ければ続けるほど、ポジティブなマインドが醸成されていきます。

リーダーがトライアスロンを意識的に選ぶというよりは、リーダーの素養を持っている人はトライアスロンの素質を持っているのです。

健全な心は健全な体に宿る

竹田 - 少子化が進む今、生涯活躍社会を実現することが明るく豊かな社会につながると考えています。白戸さんは昨年に政治の世界へ挑戦をされ見事当選されましたが、スポーツの力についてどのようにお考えですか。

白戸 - 体調が悪い時は考え方もネガティブになりませんか?健全な心は健全な体からしか生まれません。精神と体はつながっているのです。小さな判断ひとつとっても、体のコンディションに左右されます。精神病の改善にも、薬より運動の方が効くというのは専門家の間では周知の事実。

私は「マインドセットのために運動しよう」と啓蒙しています。体が不健康だと、思考にも無駄な脂肪がついてしまうのです。健全な思考をするためにも、スポーツを通じて健全な体をつくるべきでしょう。

竹田 - 心も体も健康にならないとスタートラインに立てませんね。
 
白戸 - はい。健康なだけで人生を楽しみやすくなるのです。余命20年で体が不自由になったら、残り20年はつまらなくなってしまうかもしれない。

結局、自分がやりたいことをやり続けるためには健康が必要不可欠なのです。ひとりひとりが長く健康で暮らせたら、結果的にいい国になります。健康な体を維持して人生を濃くすることが幸福の追求につながるのではないでしょうか。

竹田 - 最後に、大阪JCには40歳までの若手が多く在籍していますが、体型維持できていないメンバーもいます。50歳を超えても現役アスリートとして挑戦を続けておられる白戸さんから、長く活躍できる逞しい体づくりのアドバイスをいただけませんか。

白戸 - 今はゴルフに行ってビールを飲みながら接待をする不健康なビジネスパーソンよりも、休日にスポーツをして健康な体を維持しているビジネスパーソンが支持される時代。欧米ではサイクリングで接待なんていうのも生まれているようです。

かつては太っているビジネスパーソンも許されていましたが、現代は一社に限らず複数社をパラレルに働くようになりましたから、与える印象はより重要視されます。

「現役生活は残り僅かなのでは」と危惧される見た目の人よりも、これから先も生き生きと働き続けられそうな生き生きとした見た目の人についていきたくなるのは当然でしょう。

竹田 - 健康な人の判断は前向きですから、チーム全体が活気にあふれていきますね。

白戸 - これからのリーダーはかつての常識にとらわれず、自分もスタッフも組織も「健康第一」という思考にシフトしていってほしいです。健康が最も大切な財産ですから、健康な心と体で強いエネルギーを放ってほしいと願っています。

健康的な人には健康的な人が集まり、こうしたエネルギーのある人が集まったコミュニティが育っていきます。健康でポジティブな人の環を作る人こそ、未来を担うリーダーです。

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