活動報告
SDGs(持続可能な開発目標)とビジネスとの関わりについて
SDGs(持続可能な開発目標)は、17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。今回は、SDGsとビジネスとのつながりについて解説します。
今われわれは、大きな経済成長を成し遂げ貧困から何億人もの人々を解放しました。人生を変えるデジタル革命の恩恵を受け、社会や環境の問題解決に活用しています。このような成功の反面、自然災害は増加し暴力や武力抗争は根強く存在します。高炭素社会はこれからもある程度は続くでしょうし、社会的不平等や失業、差別も深刻な問題です。このような状況では経営者にとっても、未来を予測するのは非常に難しく、長期的な観点での投資は困難です。未来を予測できないからこそ、現金を手元に置き内部留保を厚くするという選択肢を取らざるを得ません。
SDGsを達成することで世界は、徹底した持続可能性、社会的公正性、環境に配慮した安全性、経済的繁栄、予測可能性を備えることになります。SDGsは企業が共に発展しながら長期的成長を可能とするモデルが提示されています。ある調査によると、経営者の半数以上がSDGsを政府の領域であると考えているようです。当然ながらSDGsは実際のビジネスと大きく関連し、そして経営者は魅力的な成長戦略を望みます。経営者がSDGsを市場機会と捉えることで達成が促進されます。
SDGsのそれぞれの目標をひとつひとつ詳しく見ていくと、実際のビジネスと何かしら関連付けが出来ると思います。大きな観点で見ると自身との関連性は希薄に感じますが、それをひとつひとつ身近なことに置き換え、できることを考えていけばもっとSDGsを近くに感じることができるのではないでしょうか?
大阪青年会議所では、SDGsの啓蒙活動に注力しています。その活動のひとつとして、『一言多い張り紙』の普及に取り組んでいます。生活の中でよく見かける「張り紙」に使われている言葉を用いることにより、SDGsの17のゴールとその課題を身近に感じていただくことを目的としています。張り紙の種類は17のゴールそれぞれに対応しています。『面白そう!』と思ったあなた、実際にその地域や会社の課題から張り紙なり看板なりを作ってみませんか?