WHAT’S JCI OSAKA 設立趣意書
設立趣意書
- 「青年」-それはあらゆる価値の根源である。祖國日本の復興亦吾人青年の双肩に懸ることで敢て賛言を要さない。吾々はこの自から以て誇りとなす青年の意氣と情熱を確信して、互に団結し、相援け相いましめ、その知性の向上と將来に於ける指導力の養成に努め、以て此の重責に答へんとし、此処に大阪青年会議所を設立せんとする。
- 「経済」は人類社会の基盤である。日本の再建亦経済自立の達成を俟たずして考ふべくもない。日本産業経済の中心地大阪の経済再建に負ふ責務は甚だ重且大と言はねばならない。吾人青年にして経済建設にたづさはる者、廣く社会各層にわたって同志相呼び相募り力を併せ、以て大阪青年会議所を眞にその名にふさはしからしめんとする。
- 今や経済活動の基盤は國際世界となった。孤立及戦争の数年より一転して吾國は國際経済の唯中にある。自立は孤立には非ずして廣き世界との連関に於て立つものでなければならない。先づ眼を開くこと、而して緊密なる提携の下に自からをはぐくむこと、かくして始めてまことの日本の再建は目途される筈である。此処に吾々は青年のこだはりなき廣い友情の力を信じ、既に欧米に発足せる「國際青年会議所」の精神を吾がものとして國際親善に寄与する処あらんとする。
- 一九五〇年半世紀の幕は第二次大戦を最後として閉された。新しく今生れ来るべきもの、それは世界平和でなくして何であろう。吾人はそのことごとく戦火の中に吾身を投じ、まさしく盟友の血と肉を糧として自からの世界観を築いた。そこにこそまことに人類相克に対する憎悪と平和への切なる希望が培はれた筈である。吾人はこの信念と、そこより出づる押へ難い情熱の下に、此処に大阪青年会議所を設立し、以て祖国のあやまりなき再建と而して世界平和の実現に、いささかなりとも貢献する処あらんと企図するものである。
昭和二十五年三月
大阪青年会議所